2023-10-07
学生(匠会)
建築見学会はバスを利用して中国地方の建築を訪れることで、教科書では学ぶことのできない体験的な学びを得ることを目的に毎年行っています。
今年度も匠会が企画・運営している建築見学会を実施しました!
今年度の建築見学会では島根芸術文化センター グラントワ、下瀬美術館の2か所を訪れました。グラントワでは設計者である内藤廣氏の作品展を見て回ったり、館長が特別に施設や劇場の解説をして下さりました。 また、昼食では日本海に面する浜田港で獲れた鮮魚を用いた料理をいただきました。
島根芸術文化センター 「グラントワ」
〒698-0022 島根県益田市有明町5番15号
下瀬美術館
〒739-0622 広島県大竹市晴海2丁目10-50
当日の概要
■当日のスケジュール
08:00 広島工業大学 出発
10:40~ 島根芸術文化センター グラントワにて施設見学&展示会拝観
13:20~ 道の駅 ゆうひパーク浜田にて昼食兼休憩
16:00~ 下瀬美術館 にて施設見学&展示会拝観
17:40 広島工業大学 到着
■参加人数
1年生:6名
2年生:10名
3年生:13名
4年生:6名
院生:1名
教員2名
計38名
島根芸術文化センター グラントワ
「グラントワ」という愛称で呼ばれるこの巨大な施設は建築家の内藤廣氏によって設計されました。 大小二つのホールを持つ劇場と4つの展示室を持つ美術館からなる巨大な建物の外周には、山陰の屋根で用いられる石州瓦がふんだんに使われており、建物の中心には広場と水盤が設けられています。
■館長による劇場の解説
当日は劇場準備の関係から美術館のみ見学する予定でしたが、特別に芸術劇場の館長を務めている木原さんが劇場の解説をしていただけることになり、普段は入ることのできないステージや楽屋などのバックヤードを見学することができました!
木原さんの解説により、グラントワが設計された背景や、設計者のこだわり、工夫など長時間にわたり大変貴重なお話をしていただきました。
■美術館の企画展拝観
木原さんによる劇場の解説後、美術館で開催中の企画展、「建築家・内藤廣/BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い」 を見て回りました。グラントワの設計者である内藤廣による過去最大のこの企画展では、実際に建築された作品をはじめ、コンペや学生の頃取り組んだが実現しなかった作品を展示しており、建築を学ぶ学生としてみんな興味津々で図面や模型を見ていました。
道の駅 ゆうひパーク浜田
昼食は日本海に面する浜田市の漁港で獲れた鮮魚を用いた料理をみんなでいただきました。昼食中には普段関わることのない1年生から院生までが混ざり合い、グラントワの感想や学校の話など盛り上がり、楽しく交流することができました!
下瀬美術館
昼食後は今年3月に竣工したばかりの坂茂氏の設計による下瀬美術館に訪れました。下瀬美術館は館長の下瀬ゆみ子氏がその先代から受け継ぎ形成してきたコレクションを保存・展示する美術館で、外壁には瀬風景を反射する「ミラーガラス・スクリーン」が用いられています。瀬戸内海に面して水盤が設けられており、その上には呉の造船技術を生かした可動展示室が浮いています。
樹木のような柱が印象的なエントランスホールや景色を反射する廊下、水盤に浮いている可動展示室など、見どころがたくさんあり、学年問わずみんな楽しく建築を歩いて体験していました。大学から近いということもあり、来訪が2度目である学生も多く、以前来訪した時とは異なる展示内容や美術館スタッフによるバス内での簡単なガイダンスなどから、違う見え方がして良かったという声もたくさん聞きました。
参加した学生の感想
・「こういう会に初めて参加したが、二つの建築をしっかり見れて、充実した1日になったのでとてもよかったです。」
・「他学年の交流もあり、すごく充実した日でした。」
・「ご飯が美味しかった。」
・「建築を見る機会が普段あまりないので見学することができて良かった。」
普段なかなか行くことのできない山陰の建築を見ることができたことや多学年との交流ができたことなど、楽しく充実した時間だったという意見もあれば、
・「建築を見る時間の割にバスの移動時間の長さが長かったのが残念」
・「グラントワの展示をもっと見たかった」
など、移動時間に対する見学時間の短さなどが残念だったという意見もありました。
たくさんの意見や感想を踏まえ、来年の建築見学会ではさらに良い行事となるように改善・工夫をしていきたいと思います。
五三会の活動に賛同してくださる企業様の協賛をお待ちしております。