記念パーティー会長挨拶 2023.8.26(尾立会長)

高いところから失礼いたします。
1992年 24期卒 五三会会長の尾立道泰と申します 。
五三会を代表し、ご挨拶を申し上げます。

本日は公私ともにご多用の中、多くの皆様にお運びいただき、心より感謝を申し上げます 。ありがとうございます。

ご承知のように、五三会は1973年8月広島工業大学 工学部建築学科卒業生を母体として創設されました。建築・環境系学科の卒業生、在学生によって構成される同窓会組織です。

この度、五三会50周年の記念事業といたしまして、ホームページを大きくリニューアル致しました。スマホ対応も取り入れ、五三会建築設計競技の特設ページも設定し、学生から応募をしやすいようにも工夫致しました 。

また、50回目となる五三会建築設計競技にて、賞金総額を50万円にした上で、SANAA出身の周防さん、伊東豊雄建築設計事務所出身の南さん、五三会幹事で千葉学建築計画事務所出身の藤森さんの3名に審査をお願いいたしました。

そして、本日、五三会会員が社会的に権威のある賞を受賞したことを賞する「五三会 栄誉賞」の授賞式を執り行います。7名の受賞者を予定しています。

その他にも、学生部会「匠会」では 、チャレンジアップセミナーや建築見学会、大学祭展示の企画運営を主催していますが、五三会ではこれらの活動に人的および金銭面でのサポートを行っております。この活動が大学から認められ、大学施設の使用の許可や補助金等をを受ける受けることが出来るようになりました。

同窓会、大学、学生の3者が、ともに手を携え、より良い人材を社会に送り出すことで、「広工大建築」の一翼を担っていることと感じております。

現在、私たちを取り巻く環境は、新型コロナウィルス感染症のまん延、資材の高騰、世界での人口増、国内での人口減、経済格差の拡大、地球規模での災害の増加など、累積する問題を前に、人類の叡智が確かめられようとしています。

同時に、建設業界では、有資格者の超高齢化が問題になっています。特に一級建築士は、2019年のデータで、60歳以上が4割を超え、平均年齢が56.7歳です。このままのペースで行くと、2050年 、日本の人口が2割減少する時点で、一級建築士の約7割が減少する事態となり、明らかに有資格者の不足が予想されます 。

広島工業大学は、環境学部建築デザイン学科及び工学部建築工学科合わせて、毎年約240名の建築学生を社会に輩出しています。これは、中四国地方に本部を置く大学としては最大規模です。今年3月の卒業生が第55期目となり、累計では11600人を数えます 。
半世紀に及ぶ歴史の中で培われた同窓生の ネットワークは、建設業界はもとより、地域社会においても、仕事や諸活動の支えになってきたことと確信しています。同窓会組織である五三会の役割は益々重要となっており、様々な取り組みを進めたいと考えております。
今後とも、五三会の活動に、更なるご理解とご協力、ご支援を賜りますようお願い致します。

最後になりますが、ご参集の皆様のご健康とご多幸、益々のご発展をご祈念申し上げ、会長からの挨拶と代えさせていただきます。ありがとうございました。

五三会会長 尾立 道泰