栄誉賞
平成10年度受賞 西宮義幸氏
三良坂町立灰塚小学校- 日本建築学会作品選奨
| 日本建築学会作品選奨を受賞して |
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| 西宮善幸建築設計事務所 西宮 善幸 |
| 工大を卒業して早いもので22年たちました。しかも、学生生活を含めると26年という長い年月を広島で過ごしています。年齢も当然のことながら40歳半ばで、社会的には中年と呼ばれる年代になりました。が、建築の設計者にとってこの年齢はまだまだ若いほうだと言われており、今からますます建築がおもしろく造れるのではないかと、楽しみにしております。 今回、「三良坂町立灰塚小学校」で'97年度日本建築学会作品選奨を受賞しました。この受賞にあたり同窓会である五三会が、先輩である村上さん、石田さん、後輩の新田さんとともに、五三会栄誉賞を設け総会で表彰して祝っていただいたことに感謝し、大変喜ばしく思っております。建築の賞は他の分野と比較すると社会的認知が低いようで、あのような場所で祝っていただき、身の引き締まる思いで、五三会の存在と意義を改めて認識しております。 日本建築学会作品選奨について少し述べておきます。(設計に携わっていらっしゃる方に参考になるのでは)この賞は今年で3年目で、皆さんにはあまり馴染みがないと思います。学会がこの年の作品の発表の場である「作品選集」を設けており、この中より特に優れた作品に対し与えると規定され、作者を対象にするのではなく作品に重きをおいた賞となっております。内容的には、さまざまな視点をもって作品を選び出しており、地味な賞ですが、賞に対する評価、位置付けが定着しつつあると思われます。 私自身、何も意識する事なく気軽に申し込んだ結果でありますが、今回同窓会で表彰された皆さんが同世代であることを考えてみると、この年代にはこのようなチャンスがあると同時に、社会に対し関係を深め、影響をあたえてゆく時期だと実感しております。又、このことは才能、センス、コネも金も無い私にとって、一つ一つの数少ない仕事を大切に造りあげることと、今まで支えていただいた知人、同窓の方々の大切さ必要性をつくづく考えさせられる出来事でもありました。 設計に携わってあっという間の22年でした。いまだに建築というものを理解しているとはいえませんが、学生時代から夢見てきた、自分で設計したものを造っていくという夢を今まさに実現して、そのことを実感しております。誰にでも一生に何度かのチャンスがあります。それを自分のものにできるかどうかは、それまでになにを考え、思いつづけ、その時に実現できる力をいかに養っておくかによると思います。私自身も建築に対する考えが変わっていく部分、昔と少しも変わらない部分とが存在し、葛藤の中で設計をしております。今後も、私にとって一過程のこの賞を励みとして、より大きな夢を実現するために建築を造り続けたいと思っている、今日この頃です。 |
| No.25(平成10年版)五三会会報誌より転載 |






